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柴石の視察。

長野市松代町へ、柴石の視察に行ってきました。

新しい石材の開拓です。

今回ご縁がありお伺いしたのは祢津産業さん。
伝統ある松代の柴石を今でも採掘し、加工していらっしゃいます。


昔は、ダイナマイトで壊しながら採掘をしていたそうです。

【柴石:輝石安山岩】
採掘は1553年頃からと推定されている歴史の古い石材。
松代町は史跡や文化財が多く、中でも海津城(松代城)の城跡には柴石と思われる岩が一部使われていたと言われています。
色調は淡灰色または紫灰色・赤灰色と様々。
主に土木用材として用いられ、間知石、門柱、石塀などにも使われていたそうです。

お話を聞くと、墓石や記念碑の素材としてよく使われていたそうですが、石の中でも柔らかい特徴を持つ柴石は、長年の雨風による風化で字が読みづらくなる等の事から、徐々に流れが外国産の石へと偏って行ったそうです。

造園においては、時間と共に風化をして姿が変わる事も「味が出てよし」とされます。
石材も、植物の成長と共にある事が素敵ですね。

どこの場所で素材の良さを発揮するかは、本当にわからないものです。
というのも、私たちが今回必要としているのは、石材屋さんの加工工程でできる副産物なのです。
(私たちはパンの耳と名付けました)

新たなご縁に感謝です。

柏原