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和ハーブ

ハーブというと、「バジル」や「ラベンダー」など、海外の香料植物をイメージするかと思いますが、実は日本にも素晴らしいハーブたちがたくさん存在します。和ハーブとは?古くから日本人の心や体を支えてきた野草、和のハーブについてお話しします。

シソ(紫蘇)】シソは日本料理でよく使われるハーブです。特に夏に収穫され、梅干しや刺身の飾り、薬味として利用されます。また、シソジュースやシソ酒としても親しまれています。

クロモジ(黒文字)】クスノキ科のクロモジは山に自生する木です。若い枝は高級楊枝の材料にも。非常に良い芳香を放つため、かつては石けん、香料などに使われました。現在でも、アロマオイルやエッセンシャルオイルの原料として使われま

スギナ】スギナは「ツクシ」の葉っぱの部分です。生命力と繁殖力が非常に強く、駆除に手を焼く人も。現在は「スギナ茶」として親しまれています。

カキドオシ】シソ科の植物であるカキドオシは、山菜やお茶として親しまれています。生薬として「レンセンソウ」や「カントリソウ」という別名もあります

ウラジロガシ(裏白樫)】ウラジロガシは10m以上に成長するブナ科の木です。数が少なく、国の天然記念物に指定されている木々もあります。四国の徳島地方では、昔から民間薬として使われていました。

サンショウ(山椒)】ピリリとした風味が特徴のミカン科の落葉低木。葉、花、実、木の皮まですべて薬味になり、葉は葉山椒、花は花山椒、実は実山椒(雌株のみ)と呼ばれ、ピリッと舌がしびれるような独特の辛味があり、ウナギの薬味など、さまざまな料理に利用されています。

ミツバ(三つ葉)】日本の伝統的な和ハーブの一つで、古くから料理や薬用として利用されてきました。利尿作用や健胃作用があり、体調を整える効果が期待されています。

ゲンノショウコ】日本人が最も使ってきた薬草といわれる”和のゼラニウム”です。ゲンノショウコそのものには馴染がなくても、案外整腸薬などでお世話になっているかもしれません。

ミョウガ(茗荷)】ミョウガは、独特の香りと辛味を持つハーブで、刺身や冷奴、そうめんなどに使われます。食欲増進や消化促進の効果があるとされています。

ヨモギ(蓬)】ヨモギは、草餅(よもぎ餅)やお茶、漢方薬として利用されます。抗炎症作用や抗酸化作用があり、健康効果が期待されています。

ドクダミ(十薬)】ドクダミは、お茶や薬用として使われます。デトックス効果や抗菌作用があるとされています。

ナツメ(棗)】ナツメは、甘みがあり、乾燥させたものがよく使われます。煎じてお茶にしたり、煮物やスープに加えたりします。疲労回復や滋養強壮の効果が期待されています。

セリ(芹)】セリは、七草粥の一つとして有名です。独特の香りと爽やかな味わいがあり、サラダや和え物に利用されます。利尿作用や解毒作用があるとされています。

タチバナ】『古事記』にも登場するたいへん希少な和ハーブです。 「ノベルチン」という物質が温州ミカンの20倍以上含まれていることがわかってきています。この物質には、ガンを予防する効果があり、認知症の原因となるアミロイドβの蓄積を抑制する作用が見出され、アルツハイマー病の薬となる可能性が期待されています。

これらのハーブは、日本の伝統的な生活に深く根付いており、現代でも広く愛用されています。それぞれのハーブには独自の風味と健康効果があるため、料理や健康管理に積極的に取り入れてみると良いでしょう。食べる際は、正しい方法で採取し、適切に下処理を行うことが大切です。また、環境保護の観点から、必要以上に採取せず、自然を大切にすることが重要です。