BLOG

ブログ

ダンゴムシ

ダンゴムシは昆虫ではなく、エビの仲間で甲殻類属しており、「ワラジムシ目」というグループに分類されます。

彼らは、乾燥に弱く、湿った土壌や腐葉土、石の下など湿度の高い場所を好み、梅雨時期はダンゴムシにとって理想的な環境が整うので大量に発生し活発に活動します。

ダンゴムシは、大量にいる事で害虫扱いをされますが、一般的には無害であり、むしろ庭や畑の生態系にとって有益な存在とされています。自然の清掃員としても役立ち、腐敗した植物や落ち葉を食べることで消化され、土壌に栄養を供給する過程で生態系のバランスを保ちます。ダンゴムシの排泄物も土壌の健康に寄与します。

彼らの目は光を感知するのみで、触覚で環境を感知し、ナビゲーションや食物探し、危険回避などを感知しています。触覚はダンゴムシの生存において非常に重要な感覚器官であり、視覚があまり発達していない彼らにとって特に重要です。

鳥や両生類、爬虫類などに狙われやすいので、外敵から身を守るためにただ丸まって身を守るだけではなく、脱皮する時点から工夫しています。

ダンゴムシは成長に伴って外骨格が狭くなるため、定期的に脱皮を行います。

一気に脱皮をするのではなく、二段階に分けて脱皮します。最初に後半部(人間でいう足の部分)から脱皮し、数日後に前半部分が脱皮します。

その理由が、外骨格は最初は非常に柔らかく、外敵からの攻撃に対して弱く、外敵から狙われやすくなります。脱皮すると時間が経つにつれて、外骨格は硬化し、完全に保護機能を果たすようになります。

外敵から逃げられるように先に足を硬め、硬くなったら上を脱皮する…

感心すると同時に、やわらかい上半身で逃げていくダンゴムシを想像すると思わず笑ってしまいました。

ダンゴムシは不快害虫、気持ち悪いと思われがちですが、植物や人間にとっての害はなく、丸まって身を守りますが、攻撃的な行動は取りません。これは防御のための行動であり、他の生き物に対して害を与えないようにしています。

自然界では弱く食べられてしまうことの多い小さくやさしい生き物です。

こども達には人気のダンゴムシ。

かわいい動画をみつけましたのでよかったらお子様と一緒にご覧になってくださいませ。