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移植の準備。根回しの役割

秋晴れのいい天気ですね。
今日は会社の丸が、足元にくっついて来てくれました。
丸は犬のように懐いてくれるネコです。


さて、先日ご紹介した長倉の庭。
土留めの為に、境界沿いをほぼ垂直に掘ってあるのですが、土の中から草花の根が覗きます。
根が切られた先から、水滴が出てきており、とてもきれいでした。
(その水は、白い膜に覆われており、養分も含んでいるように見えます。)

今日は、「根を切ったときに、どういう事が起こるのか?」をご紹介していきたいと思います。


私たちの仕事の中では、長年に渡り根を下ろしていた樹木を植え替える場合、 太い根を切り、細かい根を出させるための、”根回し”という工程を踏み、1年後の移植に備えます。

しかし、植物にとって根を切られるという事は、脱水という形で幹や枝葉に大きなダメージを与えてしまう緊急事態。
心配ですよね。。
根を切られた植物は、1日も早く根を再生しようと新しい根を作っていくのです。

その時、植物の中で起こっているのは…
▼根切りによってダメージが加わる
▼遺伝子が働く
 (約2時間でピークに達するそうです)
▼遺伝子によって植物ホルモン(オーキシン)が増加
▼今までの根の成長スピードよりも、ずっと速く成長する側根が出てくる
というメカニズムなのだそうです。

根回しは、細かい根を出す役割がありますが、主根を切り、根の成長速度を上げているのです。。!
切った後、約2時間からこのように反応して、成長が始まることにも驚きますね。

少し気になるのは、移植の時には役立つこのメカニズム。
夏に追われる雑草にも同じことが言えるのだそう。汗
雑草対策としては、根からしっかり抜く事が大事という事ですね^^

柏原