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道端でよく見る春の花。ハルジオンとヒメジョオン。
この時期、道端でよくみかけるこのお花。
ひとくくりに雑草としてしまいがちと思います。
写真左の名前は、ハルジオン-春紫菀-(キク科ムカシヨモギ属)
花言葉は追想の愛。
だけと思っていたのですが、とてもよく似た花も混在しているようで、それがヒメジョオン-姫女菀- (キク科ムカシヨモギ属 写真右)。
同じだと思っていたお花は、種類が異なっていました。
この2種類の植物は、1920年代に観賞用として日本に持ち込まれたいわゆる帰化植物。
踏みつけや刈り取りにもとても強く、1980年代には除草剤に耐性のある個体が出現し、今では要注意外来生物に指定され、日本の侵略的外来種ワースト100にもランクインをしている植物です。
調べてみると、ヒメジョオンは苦みが強いそうですが、ハルジオンの若葉等はお浸しやてんぷらにして食べる事ができる、春の味覚なのだそうです。
興味深いですね。
もし見かけたらどちらか見比べても楽しいかもしれません。
【見分け方】
▼ハルジオン
・花びらが細い
・茎が空洞になっている等
▼ヒメジョオン
・花びらはハルジオンに比べ太く数が少ない
・茎は空洞になっていない等
という所から見分けるそうです。
今回、生活の中でよく見る名前の知らない花を取り上げてみましたが、わずか60年程の月日で、除草剤に耐性を持つことができる植物が存在している事に驚かされました。
一方、先日ご紹介をした、松枯れ。※こちら
松枯れとしては1913年(※)に初めて報告されたとされており、その原因であるセンチュウが発見されたのは、1970年頃。
※北海道と青森を除く
つまり日本の松とセンチュウは、100年以上の付き合いになるという事ですが、なかなか収束の一途を辿りません。
木と草ですので成長の時間に違いはありますが、ハルジオンやヒメジョオンのように、短期間で順応できる植物もいるという事ですね。
柏原