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赤松の根巻き

昨日はたくさん雪が降りましたね。
皆さまのご自宅も、朝から雪かきで大忙しだったのではないでしょうか?
今日は暖かいので、できるだけ早く溶けてほしいですね。

さて、大雪が降る前の事。
職人さんたちは、来週の移植に備え、立派な赤松の根巻きをしておりました。

こちらの赤松は、お客様が大切にしていた木で、新しい家を建てるにあたり、松も移植をしたいというお気持ちに応えるため、昨年より準備をしていたものです。

植えてから50年が経つ赤松の移植は、そうすぐにできるものではありません。
遡る事昨年 2022年2月。
職人さんたちは、現地で根回しを行っていました。
今回は、環状剥皮という移植による枯死や衰弱のリスクを軽減する事ができる手法を取りました。

なかなか奥が深い方法で、一部割愛しながらの説明となりますが…

写真のように太い根の樹皮を15cm程度はがすことによって、水分は供給され続けながらも、養分の供給範囲を幹の近くまでに制限させることができます。
それによって、幹から近い範囲に集中して、新しい細い根を出させる事ができるという方法です。

そして、、2023年。
いよいよ移植の予定が来週に迫ってきました。
根が密集しているギリギリのラインを見定めながら根鉢を整え、根巻きをしていきます。
しっかりと締め上げることで、移植後のダメージを最小限にしてあげる事ができます。

来週に予定している移植の様子は、また来週にご紹介予定です!

そして、環状剥皮について調べてみた所、根巻きのみで活用されている技術ではないようです。
後日、仕組みについてもう少し詳しくご紹介できたらいいなと思っております。

柏原