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カイガラムシ。

庭ではお騒がせとして知られるカイガラムシ。
日本では約400種類以上ものカイガラムシが存在しています。

一度植物にくっつくとその堅い殻や、ロウ物質が薬剤を弾いてしまうため、薬剤を活用した駆除は難航する事が多く、確実なのは手袋をして取ったり、使い古しの硬めの歯ブラシなどでこそげ落とす等といった物理攻撃ともいわれています。

そんなカイガラムシ。
一部のカイガラムシは、その分泌液を精製し、着色料や樹脂物質として使われており、私たちの日常生活ととても近い距離にいる虫でもあります。

▶ コチニールカイガラムシ
【コチニール色素】
┣ 食紅や口紅、アイシャドーなどの化粧品
┗ 食品(かまぼこ、カニカマボコ、ハム、アルコール類等)

▶ラックカイガラムシ
【ラック色素】
┗ 飲料、ジャムなど食品の着色料として利用
【シェラック】
┣ 塗料、ワックス、接着剤、電気絶縁材、レコード盤、医療品。
┗ ガムやチョコレートのコーティングなど

恐らく一度は口にしたり、目にした事のあるものばかりなのではないかと思います。
苦手意識を持ちやすい虫として名高いカイガラムシも、こうして調べてみると新しい発見があります。

また、種類にもよりますがカイガラムシの駆除は、卵が孵化するこの時期がおすすめです。
生まれたばかりの幼虫だけが、殻やロウをまとっておらず、駆除がしやすい時期と言えます。
ご自宅の植物でお悩みの方は、ご準備を始められてみてはいかがでしょうか?

柏原

▼職人さんになりたい犬たち