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シュロ縄の幹巻き。

先日、展示場の現場でテラスの中央に開けたスペースに、ネジキを植栽する施工を施しました。


山から降ろしてきたネジキ。
直射日光が当たりづらい山育ちの樹木は、突然日当たりのいい土地に降ろされると、その暑さに耐えきれず・・・・という事もあります。

山採れの樹木は、過酷な冬や動植物たちとの共存共栄の中で成長してきているため、その幹の動きには躍動感があり、「個性」という良さがあります。
その分、環境の変化にはとても敏感です。

植物にとって、移植はこれ以上ない程の環境変化。
できる限りストレスを与えないよう、手順を踏んで移植をしていきます。

新しい環境でもいち早く養分を吸い上げられるよう、根巻きを行い、植栽前には土づくり。
ハツリ機やシャベルを用いて土をほぐし、環境によっては土を全て新しい土へと入れ替え、元肥を施し、万全を期したうえで植栽をします。


しかし、日差しの強さだけはどうする事もできません。
移植により、水分や栄養を吸い上げる根の力が弱っている中、強い日差しが当たり続ける事により、幹から水分を必要以上に蒸発させてしまいます。
それを防ぐ目的で行われるのが、『幹巻き』。

幹に麻布を巻くことで、乾燥から幹を守ってくれます。
今回の現場では、大開口の前にあるテラスに植栽したネジキ。

室内から見える樹となるため、麻布ではなくシュロ縄で幹巻きを施してあります。


こちらのネジキをはじめ、植物たちがこれから数年かけて健やかに成長し、展示場へ訪れた多くの方々に季節の一端をお届けできる庭となるよう願っております。