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焼杉の作成。

今日は、フェンスに使用する焼杉の作成に立ち会いました。

焼杉とは…
杉板材の表面を焼き、炭化させることで耐候・耐久・防火性能を上げ、防虫・防腐効果も持たせる事ができる、日本の伝統的な外装材。
重要伝統的建造物を遡ると、明治期の建築には使われており、この加工を施すと、80年以上も使える素材となります。

深みのある黒い墨色、独特の質感も非常に魅力的ですね。

3枚の杉板材を組み、麻縄で2重に縛ります。
中に入れた古紙に火をつけ、表面を焼き炭化させていきます。
火をつけた杉板の表面温度は、炭化させるために300度~450度以上まで一気に上がります。

麻縄が焼き切れたら、仕上がり近い目安だそうですが、焼きムラを出さないよう、板の隙間を開けたりし火力を調節します。

見た目だけでなく、耐候・耐久・防火・防虫・防腐まで整う不思議な工法。
塗料では出せない、何とも言えない特有の色は、庭の草木の四季を一層引き立ててくれる天然材料の一つです。

柏原