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境界線

境界線・区切り
目に見える境界線、目に見えない境界線、私達人間は日々生活をして行く上で様々な境界線を無意識に作っていると思います。
敷地や空間、ファッションやライフスタイル、又は人間関係等様々・・・。
庭作りもまた一緒で、本を見れば数えきれない程の様式に区切られ、また区切られる事により無意識にその一つ一つの様式・形式が既成概念に変化していきます。
そもそも、日々生きていく中で起こりうる物事に対し、すぐに「区切り」をつけ自由な選択の意思を早める事は良い事なのだろうか?
私は昔から変な所で物事に対し疑心暗鬼になりやすい為、ふと振り返り根本的思想を見つめ直す事が多々あります。
庭とは何なのか?様々な境界線を落とし込むこの自問自答、これがまた面白いのです。
洋風?和風等とという区切りもあるが、芸術か芸術じゃないか等という区切りもあり、また芸術だとすれば庭ってどんな芸術?
造形・視覚・音楽・舞台
庭が芸術?
絵画や彫刻のように造形的な意図を用いて作る反面、完成後年々成長する木々や草花と共に、そこに住まう方々が植物と共存共栄する姿はこの先進国日本だからこそ浮き彫りになる舞台芸術に近いものではないかと私は思います。
「ターシャの庭」という本を読んだ事がある方は何となく分かって頂けると思いますが。
単に庭作りといっても区切りや境界を深く掘り下げる事により、価値や見方が大きくかわり、またこれを人生に置き換えても一緒で、時には無意識の中にある境界を深く掘り下げたり、取っ払ってみる事も試してみてはどうでしょうか?
自由な選択の思考に良い変化が生まれるかもしれませんよ。