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生きる

先日、毎年お世話になっているお客様の庭を剪定している時にふと思いました。

どうしたら、この庭はもっと美しくなるか・・・、一枝を切っては次の年にはまた思いもよらぬ伸び方をする・・・。
草を引いても引いても次々と草は出てくる・・・。
大きな木は実を落とし、そこからまた新しい生命が生まれ、芽はあっという間に太陽めがけて伸びていきます。
小さな虫達も毎年毎年時期を見計らい出てきます。
太陽、風、雨、土、があり、そこに生まれたから生きる。
そこに生まれたから精一杯生きる、ただそれだけ
動植物は環境そのものであり、人間もまた環境そのものではなかろうか?
生きる意味を考えたり、環境を「自分」とかけはなす必要はないのではないか?
でも世の中に付き合わなければご飯は食べれない。
比較的、動植物に触れる事の多い私達庭職人は、庭を育みながら、庭に育まれる。
これから自分が向かわなければいけない方向が少し垣間見えた様な気がします。
仕事に拘ったり、争ったり、比較する事よりもっと大事な事が沢山あるんですね。